高血圧の治療におすすめ・作用別で選ぶ降圧剤

高血圧の治療では、食事の管理や適度な運動が基本です。
生活習慣を改めても血圧が160/100mmHg以上である場合には、血圧を下げる薬(降圧剤)を使用します。

降圧剤は薬によって働きが異なるため、体調や症状に適した薬を選ぶことが安心・安全な治療を続ける秘訣です。
また、長期間に及ぶ治療を負担なく続けられるよう、服用回数や副作用などが日常生活の妨げにならない薬を選ぶことも大切です。

ここがおすすめ 処方薬としてもっとも選ばれている 1日1回の服用でOK 糖尿病予防にも有効 併用療法で使われることが多い
代表的な商品 ノルバスク メインテート ディオバン スピロノラクトン
ノルバスク メインテート ディオバン スピロノラクトン
4,490円
(200錠)
2,340円
(100錠)
5,190円
(28錠)
2,420円
(28錠
特徴 血管を広げて血圧を下げる 脈を減らして血圧を下げる 血圧上昇ホルモンの働きを抑える 血中の塩分の排泄を促し、血圧を下げる
副作用 頻脈、動悸、むくみ など 立ちくらみ、動悸 など 徐脈 低カリウム血症

どれだけ治療を続けても「高血圧症が治った」と言うことは難しいですが、食事管理や服薬などによって正常な範囲の血圧を維持できれば、健康な人と同じ生活ができます。

そのため高血圧の人にとって、血圧測定は毎日の大切なルーティンです。
不定期に計測した数値では普段の血圧が分からず、治療の効果も判断できません。
毎日、朝と夜に測定して数値を記録し、数週間・数ヶ月ごとに変化を振り返ってみましょう。

高血圧治療薬の購入方法

高血圧治療に必要なのは医療機関で処方される降圧剤で、1.病院処方、2.オンライン診療、3.海外通販で購入できます。
降圧剤の市販は認められていないほか、楽天やAmazonといった通販サイトでも購入できません。

高血圧の治療は何年も続くため、どのように病気と付き合っていきたいかに合わせて購入方法を検討してみましょう。

購入方法の選び方

病院処方
 └ 体調について細かく医師に確認しながら治療を進めたい

オンライン診療
 └ 医師に相談はしたいけど、通院の時間がとれない

海外通販
 └ 降圧剤は手放せないけれど通院も受診も面倒だ

市販、楽天やAmazon
 └ 降圧剤は販売されていません

病院処方

こんな時には病院へ

・血圧が高めだと注意を受けたが、何を改めれば良いのか分からない

・自分の状態に合った血圧の薬を教えてもらいたい

・どんな治療が必要なのか流れを知りたいト

健康診断で血圧の高さを指摘された場合や自宅の測定値が135/85mmHg以上の場合には、循環器科や内科を受診してみてください。

病院では医師のアドバイスのもと、食事療法や運動療法と並行して薬物療法を行います。
治療開始期には、2週間に1度ほど通院して効果や副作用などを確認
問題がなければ月に一度のペースで通院し、治療を続けます。

降圧薬は高血圧の度合いによって選び、必要であれば複数の薬を組み合わせます。
どんな薬を飲めば良いのか分からない人は、病院を受診して自分に必要な降圧薬を処方してもらいましょう。

病院処方のメリット ・自分の体に合った降圧薬を処方してもらえる
・症状の度合いに合わせた治療が行なわれる
病院処方のデメリット ・仕事をしながら定期的に通院するのは時間的にムリがある
・薬代のほかに診察料、検査料などが必要

オンライン診療

こんな時にはオンライン診療を

・常に降圧剤が必要だが、予約通りに通院できないことがある

・通院が面倒でつい治療が途切れがちになってしまう

高血圧治療の現場でもオンライン化が進んでいて、スマホやパソコンを使ったオンライン診療に対応する病院が増えています。
病院へ足を運ばずにいつもの薬を処方してもらえるので、たった5分の診察のためにわざわざ休暇をとる必要がなくなります。

ただしオンライン診療は保険適用外としている病院もあり、通院時とは費用が異なる場合があります

オンライン診療のメリット ・夜間でも受診できる
・病院へ行かずに処方薬が手に入る
オンライン診療のデメリット ・画面越しの診察なので詳細な相談は難しい
・病院によって保険を使えない場合がある

海外通販

こんな人には海外通販がおすすめ

・自分に必要な降圧剤について十分に理解している

・治療生活が長く続いていて、定期的な通院・受診がストレスに感じている

毎月の通院を負担に感じている人には、処方箋なしで利用できる海外通販がおすすめです。

海外通販は海外で販売されている降圧剤を取り寄せる方法で、個人輸入として厚生労働省に認められている安心・安全な行為です。(厚生労働省-医薬品等の個人輸入について)

海外製であっても薬に使用されている有効成分や効果、安全性は処方薬と同じなので、安心して服用できます。

海外通販のメリット ・通院や診察の手間なしで降圧剤が買える
・処方薬と同じ成分のジェネリックが安く買える
海外通販のデメリット ・購入から商品到着までに2~3週間ほどかかるため、急いでいる時には間に合わない
・薬の購入や服用は自己責任

降圧剤の種類(効果・副作用・注意)

降圧剤は主に、1.カルシウム(Ca)拮抗薬2. ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)3.ACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬4.ベータ遮断薬5.利尿剤6. DRI(直接的レニン阻害薬)の6種類に分けられます。
それぞれ作用や副作用が異なるため、使用前に確認しておきましょう。

糖尿病や狭心症といった高血圧以外の合併症を抱えていない人は、Ca拮抗薬、ARB、ACE阻害薬、利尿薬の中から処方されます。

薬剤 作用 副作用
Ca拮抗薬 血管を拡張させ血圧を下げる 頻脈、動悸、顔のほてり、足のむくみなど
ARB 血圧上昇ホルモン・アンジオテンシンⅡの働きを阻害 立ちくらみ、動悸など
ACE阻害薬 アンジオテンシンⅡを作る酵素の働きを抑制 乾いた咳、血管浮腫など
ベータ遮断薬 心臓の緊張を抑えて脈を減らし、血圧を低下 喘息の誘発、徐脈
利尿剤 尿量を増やして尿中の塩分を排泄し、血圧を低下 低カリウム血症、高血糖
DRI アンジオテンシンⅡの元となる酵素の働きを抑制 頭痛

血圧160〜179/100〜109の人、合併症がある人は薬を併用します

・ARB/ACE阻害薬とCa拮抗薬

・ARB/ACE阻害薬と利尿剤

・Ca拮抗薬と利尿剤

Ca拮抗薬の効果、副作用、注意点

Ca拮抗薬の代表的な薬 ノルバスク、アムロジン、アダラート、ニフェジピン、ヘルベッサー、コニールなど
こんな人に処方されています 狭心症、脳血管障害を有する高血圧者、高齢者

高血圧の治療でまず初めに処方されるのがCa拮抗薬です。
血圧を下げることだけに焦点を当てれば、Ca拮抗薬に勝る薬はないとされています。

効果

血管の筋肉に作用するカルシウムの働きを抑えて血圧を低下させます。
カルシウムの働きが阻害されると血管が拡張され、心臓への血液量が増え血流がスムーズになります。

Ca拮抗薬は、血管が痙攣するタイプの狭心症治療薬としても処方されるケースもあります。

副作用

・よくある副作用
頭痛、めまい、ほてり など

・重篤な副作用
血圧低下による立ちくらみ、動悸 など

注意点

服用中は、グレープフルーツ(ジュースを含む)と併用しないように注意してください。
薬の作用を強め、副作用を増強する可能性があります。

ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)の効果、副作用、注意点

ARBの代表的な薬 ミカルディス、ディオバン、ブロプレス、ニューロタン、オルメテックなど
こんな人に処方されています 糖尿病、脳血管障害、慢性腎臓病、心不全、心筋梗塞後を有する高血圧者

ARBは、血圧を上昇させるアンジオテンシンⅡという物質の作用を抑えて、血圧を下げる薬です。

ACE阻害薬と似た作用を持ちますが、ARBの方が副作用が起きにくいとされています。

効果

ARBを使用することで、血管を収縮させる物質・アンジオテンシンⅡの働きが抑制され、血管の収縮が緩和。
血流がスムーズになり血圧が低下します。

副作用

・起こりやすい副作用
軽いめまい、動悸 など

・重篤な副作用
喉や気道の腫れによる呼吸困難

注意点

レニン阻害薬と併用すると、低血圧や高カリウム血症を招く恐れがあります。

また、ARBは腎奇形を招く危険性があるため、妊婦に対して禁忌薬となっています。
妊娠している可能性がある、妊娠初期という女性は自己判断で使用しないでください。

ACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬の効果、副作用、注意点

ACE阻害薬の代表的な薬 セタプリル、ゼストリル、コバシル、エースコール、レニベース、ロンゲス など
こんな人に処方されています 誤嚥性肺炎を有する高血圧者

効果

血管を収縮させる物質・アンジオテンシンの生成を抑制して、血圧を下げます。

副作用

・起こりやすい副作用
たんが絡まない咳を生じる場合があります。
ACEは肺で咳を誘発している物質を分解する働きがありますが、ACR阻害薬を服用すると咳を誘発する物質が肺の中で溜まりやすくなります。

・注意点
副作用で咳が生じても、市販の咳止め薬は飲まないでください。
高血圧を悪化させる成分が含まれている場合があります。(エスタックEXネオやエスタックアルファ、アデロンゴールド微粒Aなど)

注意点

レニン阻害薬と併用すると、低血圧や高カリウム血症を招く恐れがあります。

ベータ遮断薬の効果、副作用、注意点

ベータ遮断薬の代表的な薬 テノーミン、メインテート、ロプレソール、インデラル など
こんな人に処方されています 心不全、頻脈、狭心症(冠攣縮性狭心症以外)を有する高血圧者

β遮断薬は、心拍数をコントロールする作用があることから、高血圧の他にも不整脈や心不全などといった病気にも使われています。
別名、ベータブロッカーとも呼ばれています。

効果

β遮断薬は、心拍数を抑えることによって血圧を低下させます。
心臓の拍動が過剰だと高血圧になりやすくなります。心臓の働きに関与しているのが、β1受容体です。
β1受容体を遮断することによって心拍数が抑えられ、血圧の上昇を抑えることが可能となります。

副作用

・よくある副作用
めまい、頭痛、眠気、ふらつき など

心拍数を抑える作用により脈が遅くなるほか、手足がむくみやすくなる場合もあります。
息苦しさを感じた場合は、放置せず医師に相談してください。

注意点

片頭痛薬との併用は禁止されています。
また、喘息の人が服用すると症状を悪化させる可能性があるため控えましょう。

利尿剤の効果、副作用、注意点

利尿剤の代表的な薬 アルダクトン、フルイトラン、ラシックス、ルプラック、ヒドロクロロチアジド など
こんな人に処方されています 心不全、脳血管障害を有する高血圧者、高齢者も含む

利尿剤は、体の水分を取り除く薬ですが、高血圧の薬としても役立ちます。
体内のナトリウム(塩分)と水分を取り除くことによって、血圧が低下する効果が得られます。

効果

血液中の水分量やナトリウムが多いと、血液の流れが悪くなり血圧が上昇しやすくなります。
利尿剤を使用することで、余分な水分とナトリウムが流れ出て、血流がスムーズになり血圧が低下します。

副作用

・起こりやすい副作用
脱水症状、立ちくらみ、カリウム血症、高尿酸血症状 など

注意点

気分安定剤や抗生物質、糖尿病薬や痛風薬との併用は、薬の作用を強めたり副作用を招いたりする可能性があります。
併用を行う場合は場合は医師に相談してください。

DRI(直接的レニン阻害薬)の効果、副作用、注意点

DRIの代表的な薬 ラジレス

は、ARBと同等の降圧効果を示し、他の降圧剤と併用することでさらなる降圧効果が望める薬です。

1日1回の服用で24時間ほど効果が持続します。

効果

DRIは、血圧を上昇させるアンジオテンシンを作る酵素・レニンの働きを抑制して、アンジオテンシンの生成を防ぎます。

アンジオテンシンの生成を抑制することによって、血管の収縮を抑え血流量の増加効果が望めます。

副作用

・起こりやすい副作用
頭痛、めまい、下痢、吐き気 など

・重篤な副作用
腎機能障害を生じる可能性があるため、むくみや倦怠感に気づいたら医師に相談しましょう。

注意点

利尿剤を服用している、透析治療を受けている、腎臓に疾患がある人はDRIを服用できません。
また、ARBやACE阻害薬、コレステロール値を低下させる薬とは併用してはいけません。

高血圧治療薬についてよくある質問

血圧の薬は毎日飲まないとダメですか?

降圧剤を服用し、血圧が低下しても翌日には高い状態へと戻るため、血圧を一定に保つためには毎日飲む必要があります。
また降圧剤の服用は、高血圧に伴って生じる動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞、腎不全の予防にも役立ちます。
そのため、原則として一生飲み続けなければいけないとされています。

高血圧の代表的な薬は何ですか?

日本の高血圧患者の7割以上に処方されているのが、Ca拮抗薬です。
ノルバスク錠やアダラートCR錠といった薬があり、もっとも安全で確実に血圧を低下させる効果が得られます。
ただし、有効成分に過敏症の既往歴や心原性ショックを持つ人はCa拮抗薬を使用できません。

副作用が少ない降圧剤はどれですか?

副作用が少ない降圧剤は、Ca拮抗薬(ノルバスクやアムロジン)とARB(ミカルディスやディオバン)です。
どちらも他の降圧剤に比べて降圧作用が強く、副作用のリスクが軽減されているため、体への負担が気になる人に使用されています。

血圧を下げる薬で注意することは?

自己判断で減薬・断薬をしないことです。
服用を開始すると血圧が低下するため治ったように見えますが、服薬を辞めると血圧は再び上昇します。
医師に指示された用法用量や服用期間をしっかりと守りましょう。

血圧の高い人が飲んではいけない薬はありますか?

血圧が高い人は、市販の総合感冒薬(風邪薬)や鼻炎薬、鎮咳去痰薬は服用してはいけません。
風邪症状や鼻づまり、咳を改善する市販薬の成分には血圧を上昇させ、心拍数を増加させる作用があり、高血圧を悪化させてしまう可能性があります。
必要な場合は医師に相談してください。

脂質異常症のタイプ別・おすすめ治療薬

脂質異常症には、1.LDL(悪玉)コレステロールが高いタイプと2.中性脂肪が高いタイプに分けられ、治療の際は症状に適した薬を選びます。

脂質異常症は、一時的な治療では改善しません。
まずは数ヶ月~半年ほど食事の改善や運動を試してみて、それでもコレステロール値が下がらない・狭心症や心筋梗塞のリスクがある場合には服薬を始めます。
コレステロール値を正常な範囲に戻して保つことが、脂質異常症治療の目標です。

症状のタイプ LDLコレステロールが高い 中性脂肪が高い
商品 リピトール エゼンチア レパーサ ベザリップ エパデール
リピトール エゼンチア レパーサ ベザリップ エパデール
2,690円
(30錠)
2,690円
(30錠)
- 2,630円
(30錠)
-
特徴 もっとも選ばれている 油っぽい食事が好きな人に 自分で使用する注射薬 HDLコレステロールが低い人に EPA・DHA製剤
副作用 嘔吐、下痢、胃炎 など 腹部膨満、腹痛 など 代謝障害、糖尿病 など 肝障害、筋肉痛 など 発疹、かゆみ など

脂質異常症治療薬の購入方法

脂質異常症の治療に用いる薬は医療機関で処方される医薬品のみで、購入方法は1.病院処方、2.オンライン診療、3.海外通販の3つ。
コレステロール値や中性脂肪を下げる薬は、楽天やAmazonといった通販サイトでは購入できません。

体調の悪化を防いで体調を維持するために、症状やライフスタイルに合った方法で薬物治療を続けていきましょう。

購入方法の選び方

病院処方
 └ 医師と直接話をしながら、不安点を解消して治療したい

オンライン診療
 └ 医師に相談はしたいけど、通院の時間がとれない

海外通販
 └ 投薬治療は必要だけど通院も受診も面倒だ

市販、楽天やAmazon
 └ 脂質異常症の治療薬は購入できません

病院処方

こんな時には病院へ

・中性脂肪の値が高いと言われても、何をしたら良いのか分からない

・脂質異常症の治療について医師のアドバイスが欲しい

・コレステロール値の改善に必要な薬を教えてもらいたい

健康診断でコレステロールや中性脂肪の値が高かった場合(LDL140ml/dL以上、中性脂肪150ml/dL以上)だった場合には、早めに内科を受診しましょう。

体調に不調が現れていない場合には、医師の指示のもと食事療法や運動療法を行います。
6ヵ月ほど経過しても改善しない場合には、薬の服用も始めます。

症状が進行していたり心血管の病気が認められた場合は、循環器内科や血管外科で治療を行います。

病院処方のメリット ・自分の体に合った降圧薬を処方してもらえる
・症状の度合いに合わせた治療が行なわれる
病院処方のデメリット ・仕事をしながら定期的に通院するのは時間的にムリがある
・薬代のほかに診察料、検査料などが必要

オンライン診療

こんな時にはオンライン診療を

・5分程度の診察や処方のためだけに通院する時間がもったいない

・服薬を続けなければいけないが、仕事が忙しく通院が続かない

中性脂肪やコレステロールの値を一定に保つためには、服薬が欠かせません。
しかし通院できずに服薬を中断すると健康状態は悪化し、それまでの治療が台無しになってしまいます。

「忙しくて通院できないことがある」「コロナ禍のように通院を制限されると困る」といった人には通院なしで診察を受けられるオンライン診療がおすすめです。
スマホやパソコン越しに受診ができ、医師に相談ができるので安心して治療を続けられます。

オンライン診療のメリット ・病院へ行かずに処方薬が手に入る
・受診のために仕事を休む必要がない
オンライン診療のデメリット ・画面越しの診察なので細かなニュアンスが伝わりにくい
・病院によっては保険が使えず医療費が高くなる

海外通販

こんな人には海外通販がおすすめ

・自分に必要な降圧剤について十分に理解している

・定期的な受診を繰り返すがストレスなので、薬をまとめ買いしたいト

毎月の通院を負担に感じている人には、処方箋なしで利用できる海外通販がおすすめです。

海外通販は海外で販売されている降圧剤を取り寄せる方法で、個人輸入として厚生労働省に認められている安心・安全な行為です。(厚生労働省-医薬品等の個人輸入について)

海外製であっても薬に使用されている有効成分や効果、安全性は処方薬と同じなので、安心して服用できます。

海外通販のメリット ・通院や受診なしで処方薬を購入できる
・処方薬と同じ成分のジェネリックが安く買える
海外通販のデメリット ・購入から商品到着までに2~3週間ほどかかるため、急いでいる時には間に合わない
・薬の購入や服用は自己責任

脂質異常症の治療薬について

LDLコレステロールを下げる 中性脂肪を下げる
分類 スタチン薬 小腸コレステロールトランスポーター阻害薬 陰イオン交換樹脂 PCSK9阻害薬 フィブラート系薬 EPA・DHA製剤 ニコチン酸誘導体
代表的な商品 リピトール エゼンチア コレバイン レパーサ ベザリップ エパデール コレキサミン、ペリシット
働き LDLコレステロールの合成を抑える LDLコレステロールの吸収を小腸で阻害 LDLコレステロールの排泄に特化 LDLコレステロールの濃度を低下 コレステロールと中性脂肪を分解 中性脂肪の分解と血液中の脂質の低下 中性脂肪の元を作らせない
副作用 嘔吐、下痢、胃炎 など 腹部膨満、腹痛 など 便秘、腹痛、かゆみなど 代謝障害、糖尿病 など 肝障害、筋肉痛 など 発疹、かゆみ など 顔面潮紅・熱感、頭痛など

スタチン系

スタチン系の代表的な薬 リピトール、メバロチン、リポバス など

スタチン系は、脂質異常症の第一治療薬として選ばれています。
個人の状態によっては他の薬剤と一緒に治療を行う、併用療法を用いる場合もあります。

効果

肝臓でコレステロールの生成を阻害し、血液中のLDLコレステロールを低下させます。

スタチン系薬剤にはスタンダートスタチンと、ストロングスタチンがあります。
スタンダートスタチンは、コレステロールを低下させる度合いが少なく、ストロングスタチンは、スタンダートスタチンよりも作用が強くなっています。

副作用

・起こりやすい副作用
腎機能が低下している人は手足のしびれや痙攣に注意してください。

ほかに、横紋筋融解症、肝機能障害、アレルギー反応を生じることがあります。

注意

脂質異常症治療薬の中でも、フィブラート系薬剤との併用は禁止されています。
妊娠中の女性は服用できません。

陰イオン交換樹脂

陰イオン交換樹脂の代表的な薬 コレバイン、クエストラン

コレステロールを体外へ排泄する働きを促す薬です。
スタチン系とは効果が異なることから、併用治療薬の組み合わせとして選ばれています

効果

コレステロールは、胆汁酸として消化管に排泄されます。
消化管内で陰イオン交換樹脂と結合することで、消化管から再度吸収されるのを防ぎ、排泄を増やします。
胆汁酸の排泄量が増えることによって、血液中のコレステロール値の低下が望めます。

副作用

・起こりやすい副作用
便秘、腹部の膨張感、食欲不振、下痢

過度な便秘やお腹の膨張感、腹痛が起きた際には、医師に相談してください。

注意

陰イオン交換樹脂は、温水で服用すると剤形が膨らみ、服用しづらくなるという特徴があります。
誤って気道に入り呼吸困難に至った事例があるため、必ず常温の水で服用しましょう。

小腸コレステロールポーター阻害薬

小腸コレステロールポーター阻害薬の代表的な薬 エゼンチア、アトーゼット、エゼチミブ など

血中のコレステロール濃度を低下させる薬です。

スタチン系の副作用・横紋筋融解症を発症するリスクが高い人には、小腸コレステロールポーター阻害薬が処方される場合があります。

効果

コレステロールは、体内で合成されると同時に、食事からも小腸から吸収されることによって蓄積されていきます。
小腸コレステロールポーター阻害薬は、食事から取り込まれるコレステロールの吸収を小腸で阻害するように作用します。
胆汁酸として排泄されようとしていたコレステロールの再吸収も阻害するため、コレステロールの低下が望めます。

副作用

・起こりやすい副作用
下痢、吐き気、便秘 など

ごくまれに、肝機能障害を招く可能性があります。
むくみや体の倦怠感に気づいた場合は、医師に相談してください。

注意

糖尿病薬やフィブラート系の薬剤との併用に注意が必要です。また、肝臓に疾患がある人は、医師に服用の相談をしてください。

PCSK9阻害薬

PCSK9阻害薬の代表的な薬 レパーサ(注射薬)

血液中のLDLコレステロールの濃度を低下させることで、コレステロール値を改善します。
スタチン系では改善が見られない場合に、PCSK9阻害薬が用いられることがあります。

効果

LDLコレステロールの除去を妨げる物質・PCSK9の働きを抑制して、血液中のLDLコレステロールを減少させます。

PCSK9阻害薬は、遺伝で発症する家族性高コレステロール血症の治療にも有効です。

副作用

・起こりやすい副作用
注射部位の発赤、腫れ、赤み、かゆみ など

また、胃腸炎や下痢といった消化器症状を誘発する場合もあります。

注意

含有成分にアレルギー反応の既往歴がある人や、重度の肝機能障害がある人は使用できません。

フィブラート系薬

フィブラート系薬の代表的な薬 べザトール(べザリップ)、トライコア、リピディル など

フィブラート系薬は脂質異常症の中でも、中性脂肪の数値が150mg/dl以上と高い人に有効です。

効果

コレステロールの合成阻害作用や中性脂肪の分解促進作用によって、血液中のLDLコレステロールと中性脂肪を低下させます。

中性脂肪を分解する、リポ蛋白リパーゼ(LPL)という酵素を活性化させ、中性脂肪の分解を促すことによって、HDLコレステロールが増加します。

副作用

・注意すべき副作用 手足のしびれ、倦怠感、赤褐色の尿、食欲不振など

これらの症状が現れた際は、医師に相談してください。

注意

スタチン系薬とは併用できません。
また、胆嚢疾患や肝障害がある人、妊娠中の女性は服用をしてはいけません。

EPA・DHA製剤

EPA・DHA製剤の代表的な薬 エパデール、ロトリガ

イワシやサバに含まれるEPA(イコサペント酸)が有効成分となっている薬です。
血液中の脂質を減らす作用で、血をサラサラにしてHDLコレステロール値を高める効果が得られます。

効果

EPA・DHA製剤は、中止脂肪の分解を促進する作用で、血液中の脂質を改善する薬です。

体内にあるリポ蛋白という物質の中には、コレステロールや中性脂肪が含まれており、リポ蛋白が代謝されると、中性脂肪が分解されます。
本剤は魚の油を原料としたイコサペント酸(EPA)を含んでおり、脂質合成を抑える作用やリポ蛋白の代謝を促進させるなどの作用で、血液中の脂質を低下させます。

副作用

・起こりやすい副作用
悪心、胃の不快感、胸やけ など

他に、倦怠感や食欲不振、発熱といった症状が続いた場合は、医師に相談してください。

注意

血友病や毛細血管脆弱症、消化管潰瘍、尿路出血を抱える人は、EPA・DHA製剤を服用できません。

ニコチン酸誘導体

ニコチン酸誘導体の代表的な薬 コレキサミン、ペリシット など

効果

ニコチン酸誘導体は肝臓で作られる中性脂肪の合成を抑えて、LDLコレステロール値を低下させたり、余分なコレステロールを回収するHDLコレステロールも増やすしたりする効果があります。
ニコチン酸はビタミンBのひとつで、服用が長期にわたっても身体に負担をかける心配がありません。

副作用

・起こりやすい副作用
頭痛、ほてり、かゆみ など

他に、発疹や蕁麻疹などの皮膚症状、食欲不振、吐き気、下痢などの胃腸症状も報告されています。

注意

スタチン系薬剤との併用は、横紋筋融解症のリスクを高めるため、一緒に服用しないでください。
また、低血圧や糖尿病、痛風を持つ人は、使用前に医師に相談しましょう。

脂質異常症治療薬についてよくある質問

脂質異常症に食事制限はありますか?

脂質異常症の基本的な治療法は食事療法です。
肉類や乳製品といった脂肪分の多い食べ物を避け、植物油や魚介類を積極的にとるようにしましょう。
また、動脈硬化を促進させるものにトランス脂肪酸があります。トランス脂肪酸を含むマーガリンやショートニングなども避けてください。

コレステロールの薬をやめるとどうなりますか?

薬の服用を止めると、コレステロール値は再度上昇します。
脂質異常症が原因で起きる脳卒中や心臓病を防ぐためには、運動や食事の制限に加えて薬物療法を行い、コレステロールを基準値( 120~220mg/dl)に近づけなければいけません。

LDLコレステロール値はどのくらいになると危険ですか?

LDLコレステロール値が180mg/dl以上になると、正常な人と比べて約3~4倍も心筋梗塞や狭心症になりやすく大変危険です。
脂質異常症と言われる境界線は、140mg/dl以上からとなり、治療が必要となります。

中性脂肪を減らすにはどうしたらいいですか?

中性脂肪が増えやすい、バターやクリーム、牛肉・豚肉、果物、はちみつ、お菓子、ジュースなどを控えてください。
料理をする際には、動物性油脂ではなく植物脂の使用が推奨されています。

コレステロール値が高い人は卵を食べたらダメですか?

卵は、1個当たりのコレステロール値が200~260mgと高い食べ物です。
健康な人が1日に2~3個摂取しても問題はありませんが、コレステロール値が高い人は、1日のコレステロール量を200mg以下にしなければいけません。
そのため、卵の摂取は避けることが望ましいとされています。

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