筋肉増強剤とは

筋トレをしても思ったように筋肉をつけることができない、女性が最初に筋肉をつけるのはなかなか難しい、そんな時に役立つのが筋肉増強剤です。

トレーニングの時間を増やしたり回数を増やす必要がなく、使用するだけで筋肉がつきやすく大きくなりやすくなるようサポートしてくれます。

これまでは、筋肉をつけることが簡単では無かった方でも、身体を引き締めたり筋肉量を増やすための効率アップが期待できるのです。

ただし使用には注意点があり、一部の成分が世界ドーピング防止規程」により禁止薬物として認識されている種類の筋肉増強剤も存在します。

そのため、スポーツなどに関わっている方が使用する際には注意が必要です。

事前に効果や副作用を知っておくことで、より安全に筋肉増強剤を利用できるでしょう。

筋肉増強剤の効果

  筋肉増強剤の効果

身体のたるみを無くしたい人や筋力アップ、筋肉を大きくしたい人などのトレーニングの効率を高める作用をもつ、筋肉増強剤の効果を紹介します。

タンパク質の合成を促して筋肉を増やしつつ、脂肪を減らしてくれるのです。

実際に65歳~80歳の男性31人を、成分量50mgか100mgそして偽薬を12週間服用する人という3つのグループに分けた状態で、オキシメトロン(ステロイド薬)の筋肉増強効果の実験が2003年におこなわれています。

その結果、一般的に筋肉がつきにくい高齢の人でもオキシメトロンを摂取により、脂肪を減らしながら筋力アップにつながることが分かるのです。

このとき被験者は運動やトレーニングはしない状態で、筋肉増強に成功しています。
(参照:高齢者、地域住人の筋肉や代謝に及ぼす経口アンドロゲンの影響。

※アンドロゲンはステロイドホルモンつまり、男性ホルモンの一種。

オキシメトロンの臨床結果から分かるように、運動していない高齢者であっても筋肉増強ができているので、従来のトレーニングに加えて筋肉増強剤を使用することで、より効率よく身体を引き締めたり筋肉を大きくできるでしょう。

アナボリックステロイドの作用

人工的に作られていて、タンパク質同化作用があるステロイドホルモンのことを、アナボリックステロイドといいます。

男性ホルモンのほとんどに同様の作用があり、オキサンドロロンやオキシメトロンなどの成分にも同じことがいえるのです。

筋肉の組織となるタンパク質とともに赤血球の産生を促すので、酸素をより多く運べるようになります。

このように、筋力と持久力アップの効果が期待できるのです。

テストステロンの作用

体内で生成される男性ホルモンであり、本来は成長ホルモンと一緒に筋肉の成長を促しています。

そして筋肉が増加したり大きく成長するには、タンパク質の合成が分解より上回らなければいけないのです。

テストステロンを加えて摂取することで、合成が上回っている状態はできやすくなるため、筋肉の成長につながります。

筋肉増強剤の副作用

  筋肉増強剤の副作用

運動やトレーニングの効率を高めてくれる筋肉増強剤ですが、ドーピング指定されている成分がある他に、従来の筋肉の状態や持久力に対して分かりやすい変化が起こるものです。

その反面、副作用が起きやすいことも理解しておく必要があるでしょう。

使用後には、男性ホルモン量の低下や女性化乳房、精巣機能の抑制やEDなどの症状が、副作用として男性に起きやすくなります。

女性の場合は、多毛症や声が低くなるなどの男性化が起こったり、そのほかには男女共通して肝機能の低下、生活習慣病のリスクが高まる可能性もあるのです。

またテストステロンには、同様の症状に加えて多血症やニキビ・むくみなどの副作用が起きやすくなるという報告もあります。

男性ホルモン量の低下を改善するには・・・

使用量を減らすほかにクロミッドの服用で、体内生成による男性ホルモンの分泌量を回復させることができます。

本来は排卵誘発剤として用いられることが多く、男性には効果が無いように思われがちですが、性腺刺激ホルモンの分泌を促す作用を持っているのです。

その作用により、女性が服用すると女性ホルモンを、男性が服用すると男性ホルモンの分泌量を増やす効果が期待できます。

女性化乳房の症状改善には・・・

女性化乳房は血中のエストロゲン濃度が上昇していることで起こる可能性があるため、使用の中止もしくは減薬によって症状は改善されていくでしょう。

また抗エストロゲン作用を持つタモキシフェンが含まれている、乳がん治療薬のノルバデックスは女性化乳房の悪化を防ぐことにも役立ってくれます。

筋肉増強剤の使い方

  筋肉増強剤の使い方

身体を鍛えたい、引き締めたいけどなかなか効果があらわれないというときに利用したい筋肉増強剤ですが、誤った使い方をしてしまうと十分な効果が得られない場合があります。

それどころか、副作用を強めてしまう危険性もあるため正しい使い方を知っておきましょう。

内服薬

有効成分によって1日の上限摂取量が決まっていて、1回もしくは複数回に分けて服用してください。

男性にとっても女性にとっても体内のホルモン量を変化させる薬となるので、用量を超える服用はやめましょう。

さらに、飲み合わせなども効果や副作用に影響してくるため、水またはぬるま湯で服用することをおすすめします。

1~3ヵ月程度飲み続けることが推奨されているので、事前に服用期間を確認しておくと安心です。

一定期間服用を続けた後は最低でも1ヵ月は休止し、体内の成分をリセットするとともに肝臓などの負担を軽くしましょう。

外用薬

清潔な手で、皮膚の薄い箇所(腕や太ももの内側など)に少量を塗布し、5~6時間程度はシャワーなど水で洗い流さないようにしてください。

外用薬も内服薬同様に、1日分として推奨されている使用量が決められているので、塗りすぎることが無いよう注意しましょう。

また腕の内側など触れやすい場所に塗布した場合、女性や子どもが患部へ触れないように気をつける必要があります。

万が一触れてしまうと皮膚から男性ホルモンを吸収し、何らかの影響を及ぼす可能性があるので、使用後の手を温水や石鹸でしっかり洗い流すことも大切です。

性欲増進などの効果もあることから、男性器に直接塗布しようと考える人もいますが、外用薬の場合は陰茎肥大・陰萎などの副作用があらわれる可能性があるので、やめてください。

筋肉増強剤の種類

  筋肉増強剤の種類

いわばホルモン剤である筋肉増強剤は、ホルモン量を変化させるため、自分自身に合う種類を選ぶことが必須です。それぞれの特徴について、紹介します。

アナドリン

もっとも初心者向けの筋肉増強剤(アナボリックステロイド)といわれています。
有効成分がオキサンドロロンであり、副作用が少ないことから女性でも使える筋肉増強剤です。

トレーニングを始めたばかりの人や女性が筋肉をつけたい、というときにおすすめです。

オキシポロン

有効成分のオキシメトロンが筋肉を作り出しやすい状態に導き、トレーニングの効率を高めることにつながるのです。

そして筋肉増強だけでなく貧血や骨髄線維症の改善、そして骨粗鬆症の予防効果が期待できます。

セルノスジェル

男性ホルモン剤の外用薬で、皮膚から直接テストステロンを血液内に吸収することができます。
内服薬に多い、肝臓への負担なども軽く済むのです。

また性欲の増大や体毛の増加など、男性的特徴を促進させる効果が期待できます。

筋肉増強剤のよくある質問

Q:プロテインと筋肉増強剤って同じもの?

A:牛乳や大豆などから得られるタンパク質が凝縮された栄養補助食品をプロテインといい、筋肉増強剤は男性ホルモンが含まれている医薬品です。

プロテインは消費量より摂取量が上回ると太る可能性がありますが、筋肉増強剤の服用で太ることはありません。

Q:日本で筋肉増強剤を使うことは、違法ですか?

A:個人での使用については違法ではありませんが、全てが自己責任となります。
また販売や譲渡は違法となってしまうので注意しましょう。

Q:筋肉増強剤の使用によって、ついた筋肉は服用をやめたら落ちてしまいますか?

A:トレーニングを続ければ、維持することができます。
ただし水分の貯留による筋肉のサイズアップは、服用中止後には萎むので筋肉が落ちたように見えるでしょう。

Q:筋肉増強剤の服用をやめれば、副作用は起きなくなりますか?

A:軽度であれば、服用をやめることで副作用も落ち着きやすいといえます。
しかし重度の場合は服用をやめるだけでは落ち着かない可能性があるので、気になる副作用が起きたら、なるべく早く対処することがおすすめです。

Q:未成年で筋肉増強剤を服用しても大丈夫ですか?

A:中学生や高校生なら男性ホルモンの分泌量は増加傾向にあるので、人工的に男性ホルモンを摂取することで通常よりも副作用が起こりやすくなるといえます。
そしてせっかくの成長期であるにもかかわらず、ホルモンバランスを崩す原因になりかねません。

筋肉量を増やしたいのであれば、栄養補助食品であるプロテインを適度に摂取すると、より安全です。

Q:女性でも筋肉増強剤を飲んでも問題はありませんか?

A:規定内量を守り、正しい使い方をすることで効果は期待できますが、ひげが生えるといった男性化が起こる可能性があります。

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