痛風の段階に合わせて選ぶ・おすすめの治療薬
痛風発作の激しい痛みを一度でも経験してしまったら、それは長い通風治療の始まりです。 痛みは1~2週間ほどで収束しますが自然に治ることはなく、痛風発作は何度でも再発します。 ▶ 通風の症状
痛風発作が続く時期には、痛み止めや痛風発作を防ぐ薬を服用すれば痛みを避けられるようになります。 しかし根本的に治すためには、通風の原因である尿酸値を下げる薬が必要です。
状態 | 痛風発作が起こりやすい | 痛風発作は落ち着いた | |||
目的 | 発作時の鎮痛 | 痛風発作の予防 | 尿酸値を下げる | ||
代表的な商品 | |||||
ナイキサン | コルヒチン | ザイロリック | フェブリク | ポトレート | |
1,340円 (90錠) |
3,140円 (100錠) |
3,140円 (100錠) |
3,590円 (50錠) |
2,420円 (100錠) |
|
副作用 | 胃痛が起こることがある | 腹痛、下痢 など | 発疹、食欲不振 など | 痛風発作が起こることがある | 腹痛、下痢 など |
痛風にかかると完治は難しいと言われていますが、適切な治療を続ければ健康な人と同じような生活を目指すことは可能です。
痛風の治療では、食生活の改善や服薬によって尿酸値を正常に保ち、痛風発作が起こらない状態を維持することを目的とします。
尿酸値を下げる治療薬を2~5年ほど飲み続けた後、減薬・断薬を試してみて尿酸値が上がらなければ治療を終えることができます。
痛風治療薬の購入方法
痛風薬は、種類によって購入方法が異なります。
痛み止めは市販されていますが、痛風発作を予防する薬・尿酸値を下げる薬は医師の処方が必要なので病院またはオンライン診療を受診しなくてはいけません。
通院を負担に感じる場合には、処方箋なしで利用できる海外通販がおすすめです。
海外通販は海外で販売されている痛風治療薬を取り寄せる方法で、個人輸入として厚生労働省に認められている安心・安全な行為です。(厚生労働省-医薬品等の個人輸入について)
購入方法の選び方
・病院処方
└ 体調や薬について医師に相談しながら治療したい
・オンライン診療
└ 医師に相談はしたいけど、診療時間内に受診するヒマがない
・海外通販
└ 尿酸値を下げる薬は手放せないが、通院も受診も面倒だ
・市販、楽天やAmazon
└ 痛風発作が起こりやすく、いつでも痛み止めが必要
病院処方
・足の親指の付け根に針で刺したような激痛が起きた
・健康診断で尿酸値が7.0mg/dLで痛風のリスクがあると言われた
足の関節に歩けないほどの激痛が起きたら、痛風を疑って早めに内科を受診してみましょう。
病院では、まずは痛みを抑える治療を行います。
痛風発作が治まったら、尿酸値を下げる薬の服用を始めて痛風発作が起こらない状態を目指します。
症状の度合いや体質に合った治療が行えるので、初めて痛風を発症した人は病院処方がおすすめです。
病院処方のメリット | ・痛風かどうか正確な診断が受けられる ・症状の度合いに合わせた治療が行なわれる |
病院処方のデメリット | ・仕事をしながら定期的に通院するのは時間的にムリがある ・痛風発作が痛すぎて病院へ行けないことがある |
オンライン診療
・夜なのに足の関節に激痛が起きてとても不安
・尿酸値を下げる薬が定期的に必要だけど通院が面倒になってきた
痛風の継続治療における負担を軽減しようと、スマホやパソコンを使ったオンライン診療に対応する病院が増えています。
わざわざ病院へ足を運ばなくても飲みなれた治療薬が処方してもらえるので、通院に割く時間がないという人におすすめの方法です。
また、オンラインでは夜間に診療を行っている病院も多く、診療時間外に発作が起きた時にも相談できるので安心です。
オンライン診療のメリット | ・夜間でも受診できる ・病院へ行かずに処方薬が手に入る |
オンライン診療のデメリット | ・画面越しの診察なので詳細な相談は難しい ・病院によって保険を使えない場合がある |
海外通販
・自分に必要な痛風治療薬について十分に理解している
・痛風の治療が長引いて、薬だけもらうのに通院するのは手間だ
海外通販では、海外で作られた痛風治療薬が購入できます。
海外製であっても有効成分や効果、安全性は処方薬と同じなので、安心して治療が続けられます。
日本の保険は使えませんが、海外通販では格安のジェネリック医薬品が豊富に揃っているので治療費負担は抑えられます。
海外通販のメリット | ・通院や診察の手間なしで痛風治療薬が買える ・処方薬と同じ成分のジェネリックが安く買える |
海外通販のデメリット | ・購入から商品到着までに2~3週間ほどかかるため、急いでいる時には間に合わない ・薬の購入や服用は自己責任 |
市販
テキスト
・痛風発作が起きて、早く痛みを和らげたい
・足が痛すぎるので家族に薬を買ってきてもらいたい
市販では、痛風発作時に飲む痛み止めが購入できます。
鎮痛にはイブやロキソニンといった定番の痛み止めが有効。
市販薬は気軽に買って備えておけるので、突然の痛みにもすぐに対処できるのがメリットです。
また手元に痛み止めがない場合には、家族や友人に買ってきてもらうこともできます。
市販のメリット | ・必要な時すぐに購入できる ・本人でなくても購入できる |
市販のデメリット | ・痛み止め以外の通風治療薬は購入できない |
楽天、Amazon
・思い出したタイミングで痛み止めを買っておきたい
楽天やAmazonといった通販では、市販と同じ痛み止めが購入できます。
時間帯を問わず利用できるので、思い出した時に注文してストックしておけばいつ発作が起きても安心。
使い慣れた薬を手軽に購入できるのは、定番の通販サイトならではの利点です。
楽天、Amazonのメリット | ・店頭へ行かずに使い慣れた痛み止めが買える |
楽天、Amazonのデメリット | ・痛み止め以外の通風治療薬は購入できない |
痛風発作を予防する薬
痛風発作を予防する薬(痛風発作抑制薬)は、痛風発作の原因である白血球の働きを抑える働きがあります。
痛風の初期に使用する薬で、発作予防には効果があるものの痛みを和らげる作用はありません。
足指の付け根にむずむずとした違和感があり発作の予感がする時や発作が起きた直後に飲むと、早い段階で発作を抑えることができます。
代表的な商品 | コルヒチン |
効果 | 痛風発作を抑制または予防する |
飲み方 | ・1日3~4mgを6~8回に分けて服用する ・発作予感時には1回0.5mgを服用する |
服用間隔 | 3~4時間 |
副作用 | 発疹、下痢、吐き気・嘔吐、腹痛、脱力感 など |
禁忌・注意 | 肝臓・腎臓に障害があり、肝代謝酵素CYP3A4を阻害する薬を服用している人は使用禁止 |
尿酸値を下げる薬
尿酸値を下げる薬には、1.尿酸生成抑制薬と2.尿アルカリ化薬の2種類があります。
基本的には尿酸生成抑制薬を使用しますが、効果が乏しい場合や酸性尿で結石ができている場合には尿アルカリ化薬を併用します。
分類 | 尿酸生成抑制薬 | 尿アルカリ化薬 | |
代表的な商品 | |||
ザイロリック | フェブリク | ポトレート | |
3,140円 (100錠) |
3,590円 (50錠) |
2,420円 (100錠) |
|
副作用 | 発疹、食欲不振 など | 痛風発作が起こることがある | 腹痛、下痢 など |
尿酸生成抑制薬について
尿酸生成抑制薬は、痛風の原因である尿酸の生産量を減らす薬です。
食事から摂取したプリン体が、尿酸に変化する際に必要な酵素の働きを阻害。尿酸値を正常に近づけ、痛風発作が起こりにくい体を目指します。
代表的な商品 | ザイロリック、フェブリク |
効果 | 尿酸の生成を抑制する |
飲み方 | ・ザイロリック ┗1日200~300mgを2~3回に分けて食後に服用する ・フェブリク ┗1日1回10mg服用する |
副作用 | 発疹、食欲不振、胃の不快感、下痢、軟便 など |
禁忌・注意 | メルカプトプリンまたはアザチオプリンを服用している人は使用禁止 |
ザイロリックからフェブリクに変更するケース
尿酸生成抑制薬の第一選択薬は、ザイロリックです。
ザイロリックの服用を続けても尿酸値が改善しない場合には、フェブリクへの変更を検討します。
それぞれの有効成分ごとの調査では、フェブリクの方が痛風改善に有効であることが分かっています。
商品名 | ザイロリック | フェブリク |
有効成分 | アロプリノール | フェブキソスタット |
血清尿酸値変化率 | ー35.2% | ー41.5% |
血清尿酸値 6.0 mg/dL以下達成率 |
73.7% | 90.0% |
尿アルカリ化薬について
尿アルカリ化薬(アルカリ化療法剤)は、酸性になった尿をアルカリ性へ近づけることで尿路結石を予防します。
痛風の治療ではザイロリック(尿酸生成抑制薬尿)との併用が基本。アルカリ化薬のみを使用することはほとんどありません。
代表的な商品 | ポトレート |
効果 | 酸性尿をアルカリ性に近づける |
飲み方 | 1回2錠を1日3回服用する |
副作用 | 下痢、吐き気、胸やけ、食欲不振、発疹、排尿障害 など |
禁忌・注意 | ヘキサミンを使用している人は使用禁止 |
痛風治療薬についてよくある質問
痛風の痛みを抑える市販薬は?
ロキソニンやイブが有効です。
ロキソニンは副作用として胃腸症状が現れやすいため、不安な人はイブがおすすめです。
痛風の痛みにロキソニンは効きますか?
ロキソニンで痛風発作の鎮痛は可能です。
しかし、通常の服用量では典型的な痛風発作には効果を発揮しない場合があります。
その際には、1~3日間は360mgを服用する方法があります。
痛風の時に飲んではいけない痛み止めは?
痛風の時に飲んではいけない痛み止めは、アスピリンを配合している薬です。市販薬ではバファリンAが挙げられます。
アスピリンには尿酸値を上げたり下げたりする作用があり、発作時に服用すると痛みを悪化させてしまいます。
痛風に効く薬は何ですか?
痛風の目的によって使用する薬は異なります。
1.痛風発作の予防=コルヒチン
2.尿酸値を下げる=ザイロリック
3.痛風発作が起きた=鎮痛剤(ロキソニン、ナイキサンなど)
また、短期間に痛風発作が何度も起きる場合には、炎症を抑えるためにステロイド剤を使うことがあります。
痛風で痛みが出たらどうすれば良いですか?また痛みのピークは何日目でしょうか?
痛風の痛みが出た場合は、患部を氷で冷やし、心臓よりも高い位置に足を置いてください。就寝時は患部を動かさないまま安静にしておきましょう。
痛みのピークは24時間です。その後3~7日ほど経過すると痛みが引き、普段通り歩けるようになります。
しかし痛みが治まっても痛風が治ったわけではないので、治療は必要です。
痛風で病院に行かないとどうなりますか?
体のあちこちに痛風結節と呼ばれるこぶができ、運動障害が生じたり腎不全を誘発したりします。
痛風は完治が難しいといわれる病気のため、根気強く治療を続けていく必要があります。
痛風の痛みに湿布は効きますか?
痛風発作が起きている時はしっかりと冷やすことが重要ですが、湿布は皮膚の表面だけを冷やしているため、効果は期待できません。
発作時に起きる腫れに対しては、湿布ではなく氷や保冷材がおすすめです。