ベザリップ

ベザリップは、処方薬・ベザリップやベザトールSRと同じ有効成分の脂質異常症治療薬です。

悪玉コレステロール（LDLコレステロール）と中性脂肪（トリグリセリド）を減らし、善玉コレステロール（HDLコレステロール）を増やすことで脂質異常症を改善します。
特に中性脂肪を減らす作用が強く、中性脂肪値の高い脂質異常症の人に向いています。
※コレステロール値だけが高いタイプは、クレストールやリピトールなどのスタチン薬を使用してください。

ベザリップは、錠剤がゆっくり溶けて作用する徐放錠です。
そのため、次のようなメリットがあります。

【効果】脂質異常症の改善
【有効成分】ベザフィブラート

ベザリップは、中性脂肪の分解と悪玉コレステロールの代謝促進の2つの作用により脂質異常症を治療します。

1.中性脂肪の分解
肝臓に作用して中性脂肪を分解するリポ蛋白リパーゼ（LPL）を活性化。
血液中の中性脂肪を減らします。

2.悪玉コレステロールの代謝促進
悪玉コレステロール受容体の働きを活性化。
血液中の悪玉コレステロールの使用を促します。

この2つの作用によって血液中の中性脂肪と悪玉コレステロールの数値を減らし、善玉コレステロールの数値を増やします。
脂質異常症に用いた臨床試験での有効率は77.5％でした。

また、脂質異常症を改善することで、動脈硬化や狭心症、心筋梗塞、脳卒中を予防できます。

有効率

ベザフィブラートを用いた臨床試験では、高脂血症の改善率は77.5％でした。

また各脂質の数値の変化は以下のように報告されています。

数値からは、ベザフィブラートの服用によって中性脂肪と悪玉コレステロールが減り、善玉コレステロールが増えることが読み取れます。
また悪玉コレステロールよりも中性脂肪の低下率が高いことから、中性脂肪への作用が高いことが分かります。

1日400mgを朝食後・夕食後の2回に分けて服用します。
腎機能障害のある人や高齢者は適宜減量が必要なため、服用量を医師とご相談ください。

噛み砕いて服用すると血中濃度が一気に上昇して副作用が出やすくなります。
必ず噛み砕かずに水またはぬるま湯で服用してください。

※効果・効能・使用法は商品情報を和訳したもの、および一般的な薬剤情報を参考にしています。
お悩み宅急便では、服用および使用について一切の責任を負いかねます。

症状が重症化または長期化する場合は、服用を中止して速やかに医療機関を受診してください。

上記のほかに持病や常用薬のある人は、ベザリップを服用する前に医師にご相談ください。

ベザリップの概要、効果、服用方法、副作用・併用禁忌薬の情報は、以下のサイトを参考に編集しています。

KEGG「医療用医薬品：ベザトール」
くすりのしおり「ベザトールSR錠200mg」
ベザフィブラート - Wikipedia