スーシーは、体格が小さいアジア人向けに開発されたダイアン35のジェネリック医薬品です。
酢酸シプロテロンとエチニルエストラジオールの2つの有効成分によって、次の効果が得られます。
・受精や着床を阻害して妊娠を阻止
・女性ホルモンのバランスを整えて月経痛やPMSを緩和
・男性ホルモンの働きを抑制してニキビや多毛症を治療
【効果】避妊、ニキビ改善、月経痛・PMS緩和、多毛症治療
【有効成分】 酢酸シプロテロン、エチニルエストラジオール
・避妊
1.子宮頸管粘液の粘度を高めて精子の子宮への侵入を防ぐ
2.卵子の成長を止めて排卵を抑制する
3.子宮内膜の増殖を抑えて着床を阻害する
有効成分による上記の3つの働きによって受精や着床を起こさせず、妊娠を防ぎます。
正しく服用すると90〜99.9%の確率で避妊できます。
・ニキビ改善
スーシーは、男性ホルモンの働きを抑えて皮脂の分泌を抑えます。
ニキビは皮脂の過剰分泌によって発生するため、ニキビを改善することができます。
・月経痛・PMS緩和
スーシーにより女性ホルモンを摂取するため、1ヶ月を通してホルモンバランスが安定します。
その結果、急激なホルモンバランスの変化がなくPMSを緩和できます。
また、スーシーを服用すると子宮内膜が薄い状態で消退出血が起こります。
消退出血の際に起こる月経痛は、経血として子宮内膜がはがれ落ちる時に痛み物質が生成されることで起こります。
子宮内膜が薄いと生成される痛み物質の量が減るため、痛みが緩和されます。
・多毛症治療
スーシーは、男性ホルモンの働きを抑えて体毛の過剰な成長を止めます。
1相性の低用量ピル
スーシーは、1シートすべての錠剤に含まれている成分量が同じ1相性に分類されます。
1相性ピルのメリット・デメリットは次の通りです。
メリット |
デメリット |
・飲み間違える心配がない
・服用初期の吐き気や頭痛が軽い |
・飲み忘れると不正出血が起こりやすい |
飲み分ける必要がないため服用が簡単ですが、飲み忘れてしまうと不正出血を起こしてしまうため、毎日の服用を忘れないようにしましょう。
月経1日目を開始日として21日間服用します。
22〜28日目は薬を飲まない休薬期間です。
29日目(1日目)からは次のシートを開始します。
休薬期間中は5日程度の消退出血(月経のような出血)が起こります。
消退出血が終わらないまま29日目になっても、次のシートを飲み始めてください。
1〜3ヶ月ほど飲み続けると消退出血の期間が安定します。
また、毎日同じ時間帯に服用してください。
血中濃度が一定になり、安定した効果が得られます。
飲み忘れた場合
・次の日の服用時刻前に、前日分の飲み忘れに気づいた場合
気づいた時点で飲み忘れ分(1錠)を服用してください。
その後、いつもの時刻にその日の分(1錠)を服用します。
・次の日の服用時刻に、前日分の飲み忘れに気づいた場合
服用時間になって前日の飲み忘れに気づいた場合、その日の分と飲み忘れ分の2錠をまとめて服用します。
・2日以上連続して飲み忘れた場合
飲み忘れに気づいた時点で2錠を服用します。
その後は、いつもの時刻にその日の分(1錠)を服用してください。
・3日以上連続して飲み忘れた場合
服用を中止します。
次に月経が起こった際に、再度服用をスタートしてください。
消退出血が起こらない場合
稀に、21日間連続して服用しても22〜28日目に消退出血が起こらない場合があります。
その場合は妊娠の可能性があるため、病院で検査を受けてください。
服用開始前の経血量より出血量が少ない場合は、問題ありません。
スーシーの作用により子宮内膜の生成が少なくなるため、出血量は減少します。
※効果・効能・使用法は商品情報を和訳したもの、および一般的な薬剤情報を参考にしています。
お悩み宅急便では、服用および使用について一切の責任を負いかねます。
避妊目的で服用している場合の注意点
避妊目的で服用する場合、服用開始1週間は避妊効果が得られないためコンドームやアフターピルなどのほかの避妊方法を併用してください。
また飲み忘れてしまうと、効果が得られない可能性があります。
必ず毎日同じ時刻に服用するようにしましょう。
万が一飲み忘れてしまった場合は、飲み忘れる直前に7日間連続して正しく服用できていなければスーシー以外のほかの避妊方法を併用する必要があります。
副作用
乳房の張り・めまい・嘔吐・吐き気・不正出血など
症状はいずれも一時的なものであり、服用開始3ヶ月以内で治まります。
重大な副作用に、血の塊によって血管が塞がる血栓症が報告されています。
ふくらはぎの痛み・鋭い胸の痛み・激しい頭痛などの症状が現れた場合は、服用を中止して速やかに医療機関を受診してください。
併用禁忌薬
・オムビタスビル水和物
・パリタプレビル水和物
・リトナビル配合剤
服用禁止
酢酸シプロテロンやエチニルエストラジオールにアレルギーがある・エストロゲン依存性悪性腫瘍や子宮頸癌がある・診断が確定していない異常性器出血がある・血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患・35歳以上で1日15本以上の喫煙者・前兆を伴う片頭痛がある・臓弁膜症があり肺高血圧症や心房細動を合併している、または亜急性細菌性心内膜炎の既往歴がある・血管病変を伴う糖尿病・血栓性素因がある・抗リン脂質抗体症候群がある・手術前4週間以内、術後2週間以内、産後4週以内及び長期間安静状態にある・重篤な肝障害がある・肝腫瘍がある・脂質代謝異常がある・高血圧・耳硬化症・妊娠中に黄疸、持続性そう痒症または妊娠ヘルペスの既往歴がある・妊娠中または授乳中の女性・骨成長が終了していない可能性がある
上記のほかに常用薬や持病のある人は、スーシーの服用を開始する前に医師にご相談ください。