デキソナ（デキサメタゾン）

デキソナは、処方薬・デカドロン錠のジェネリック医薬品です。
有効成分はデキサメタゾンで、ステロイド（副腎皮質ホルモン）の一種です。

新型コロナウイルス感染症の重症患者への有効性が認められており、呼吸不全のある患者に対しては強く推奨されています。

【効果】炎症・免疫・アレルギー反応による疾患の改善
【有効成分】デキサメタゾン

デキソナは、体内で作られる副腎皮質ホルモンの1つ、コルチゾールを元に作られています。
コルチゾールと同じように抗炎症作用、免疫抑制作用、細胞増殖抑制作用、血管収縮作用があり、内分疾患・関節リウマチ・アレルギー性疾患・血液疾患といったさまざまな症状の治療に用いられます。

ステロイド薬は、作用時間の長さによって短時間作用型・中間型・長時間作用型に分けられており、デキソナは長時間作用型。作用の強いステロイド薬とされています。

適応症

慢性副腎皮質機能不全、急性副腎皮質機能不全、関節リウマチ、気管支喘息、エリテマトーデス、ネフローゼ及びネフローゼ症候群、うっ血性心不全、重症感染症、溶血性貧血、潰瘍性大腸炎、重症消耗性疾患の全身症状、サルコイドーシス、劇症肝炎、脳脊髄炎、悪性リンパ腫、抗悪性腫瘍剤、突発性低血糖、蛇毒・昆虫毒、硬直性脊椎炎、塗り薬では改善しない湿疹・皮膚炎、急性・慢性中耳炎、難治性口内炎及び舌炎 など

新型コロナに対する効果

デキソナの有効成分・デキサメタゾンは、新型コロナウイルス感染症の中等症Ⅱ～重症の治療への有効性が認められています。
イギリスで行われた臨床試験では、患者の死亡者数減少が認められました。

▼ 感染後28日以内の死亡率

・抗悪性腫瘍剤（シスプラチンなど）投与に伴う消化器症状
1日4〜20mgを1〜2回に分けて服用します。
1日の最大摂取量は20mgです。

・全身性ALアミロイドーシス
28日を1サイクルとして、1日40mgを1、8、15、22日目に服用します。
最大6サイクルまで服用可能です。

・新型コロナウイルス感染症
体重40kg以上の人：1回6mgを1日1回、最長10日間服用します。 体重40kg未満の人：1回0.15mg×体重を1日1回、最長10日間服用します。

※効果・効能・使用法は商品情報を和訳したもの、および一般的な薬剤情報を参考にしています。
お悩み宅急便では、服用および使用について一切の責任を負いかねます。

デキソナの服用が大量または長期になると、副作用の発現率が高くなります。
不眠、消化不良、下痢、吐き気、生理不順などの症状は軽度副作用なので、治療を優先して構いません。
ただし、満月様顔貌 （ムーンフェイス）、副腎不全、他の感染症、血栓症、気分の落ち込みといった症状が現れた場合には、服用を中止して医師へご相談ください。

・併用禁忌
ミニリンメルト、エジュラント、オデフシィ、コムプレラ、ジャルカ、ダクルインザ、スンベプラ、ジメンシー

・併用注意
イマチニブ、エプレレノン、エレトリプタン、カスポファンギン、フェニトイン、HIVプロテアーゼ阻害剤、アプレピタント、マクロライド系抗生物質、メフロキン、シクロスポリン、アスピリン、抗擬血剤、糖尿病薬、血圧降下剤、利尿剤、カルシウム受容体作動薬、エフェドリン、サリドマイド など

・服用注意
感染症、消化性潰瘍、精神病、結核性疾患、単純疱疹性角膜炎、後嚢白内障、緑内障、高血圧症、血栓症、糖尿病、骨粗鬆症、脂肪肝、脂肪閉塞症、重症筋無力症、腎不全、肝硬変、電解質異常がある、甲状腺機能低下がある、急性心筋梗塞を起こしたことがある、最近内蔵の手術をした、B型肝炎ウイルスを保菌している、妊娠中または授乳中の女性、20歳未満、高齢者

KEGG「医療用医薬品：デカドロン」