トラマドール

トラマドールはオピオイド系に分類される痛み止めで、イブやロキソニンなどの非ステロイド性抗炎症薬よりも強い鎮痛作用が特徴です。

日本国内で流通している同じ成分の商品には、トラマール、ワントラム、ツートラムなどがあります。

【効果】慢性疼痛、疼痛を伴う癌
【有効成分】トラマドール塩酸塩

トラマドールは、癌や中～高程度の痛みに用いられる鎮痛剤です。
一般的な痛み止めでは抑えられなかった強い痛みに有効で、リウマチや帯状疱疹などに伴う慢性疼痛に用いられます。

服用後1～1.5時間ほどで強い鎮痛作用を発揮しますが、ほかのオピオイド系薬剤と比べて副作用や依存のリスクは少なく、安心して服用できます。

▼適応症
変形性関節症、腰痛症、関節リウマチ、脊柱管狭窄症、帯状疱疹後神経痛、有痛性糖尿病性神経障害、複合性局所疼痛症候群、線維筋痛症に伴う慢性疼痛

麻薬成分ではありません

トラマドールと同じオピオイド系鎮痛剤の中には、麻薬系で作用の強いモルヒネがあります。
しかしトラマドールは、非麻薬系なのでモルヒネと比べて作用が穏やかで、副作用も軽減されています。

トラマドールの服用量は、1回あたり100mgを越えないよう注意してください。
症状に応じて適宜増減しますが、1日の最大服用量は400mgまでです。

【注意】
・初めて服用する際は、25mgから開始してください。
・服用間隔は4～6時間ほど空けてください。
・増量または減量する際は、1回25mg（1日100mg）ずつ行ってください。

※効果・効能・使用法は商品情報を和訳したもの、および一般的な薬剤情報を参考にしています。
お悩み宅急便では、服用および使用について一切の責任を負いかねます。

トラマドールの副作用は呼吸器や血管、消化器、皮膚などに現れます。
また重大な副作用として、ショック、アナフィラキシー、呼吸抑制、痙攣、依存、意識の消失などが報告されています。
服用中は体調の変化に留意し、異常に気付いた場合は服用を中止して医師へご相談ください。

ほかに、合併症・既往歴がある人、腎機能・肝機能障害がある人、妊婦・授乳婦、小児、高齢者などは服用できません。

トラマドールには、併用に注意の必要な医薬品が多数あります。
服用中の薬がある場合は、トラマドールの併用について医師または薬剤師にご確認ください。

トラマドールの概要、効果、服用方法、副作用・併用禁忌薬の情報は、以下のサイトを参考に編集しています。

KEGG「医療用医薬品：トラマール」
トラマドール - Wikipedia