デルモベートスカルプローション

デルモベートスカルプローションは、頭部の皮膚疾患に使用するステロイド薬です。
症状の原因となる炎症や過剰な免疫反応を抑制することで、湿疹や乾癬、かゆみ、赤みといった症状を緩和します。

処方薬・デルモベートスカルプローション0.05％の海外向け商品で、同じ製薬メーカー・GSKファーマ（グラクソスミスクライン）によって製造・販売が行われています。

【効果】アトピー性皮膚炎や円形脱毛症の症状改善
【有効成分】クロベタゾールプロピオン酸エステル

効果がもっとも強いステロイド外用薬です

ステロイド外用薬は5段階の強さに分けられます。

デルモベートスカルプローションはもっとも強い（strongest）に分類されます。
そのため症状の重い時に用いられます。
症状が改善したら、使用量や回数を減らしたり段階的に効果の弱いものに切り替えましょう。

デルモベートスカルプローションは、アトピー性皮膚炎や円形脱毛症による頭皮の湿疹や皮膚炎、乾癬（かんせん）などに有効です。
有効成分が持つ抗炎症作用や免疫抑制作用によって症状を改善します。

アトピー性皮膚炎や円形脱毛症は、過剰な免疫反応によって頭皮や毛包周囲に炎症が起こることで症状が現れます。
免疫反応を起こす細胞の働きを阻害し、炎症を抑えることで症状を緩和・改善します。

【適応症】
頭部の皮膚疾患（湿疹・皮膚炎群、乾癬）

皮膚疾患に対する有効率

クロベタゾールプロピオン酸エステルを用いた臨床試験では、頭部の皮膚疾患に対して90％前後の改善率が確認されています。

症状によって使用量は異なります。適量を医師に確認してください。

症状が出ている部分の髪を分けて頭皮を出し、ローションを垂らして指で伸ばします。 2cm置きに垂らすことでムラなく塗布できます。

※効果・効能・使用法は商品情報を和訳したもの、および一般的な薬剤情報を参考にしています。
お悩み宅急便では、服用および使用について一切の責任を負いかねます。

【副作用】
真菌症、細菌感染症、ウイルス感染症、紅斑、発疹、蕁麻疹、ステロイドざ瘡など

使用部位や使用法にもよりますが、数ヵ月以上の長期使用によってステロイド皮膚・色素脱失・酒さ様皮膚炎多毛などの副作用が現れることがあります。
症状が現れた場合は使用を中止して、ステロイドを含まない外用薬に変更してください。

【使用禁止】
※次にあてはまる人は、デルモベートスカルプローションを使用できません。
・細菌、真菌、スピロヘータ、ウイルス皮膚感染症、動物性皮膚感染にかかっている人
・クロベタゾールプロピオン酸エステルにアレルギーがある人
・鼓膜に穿孔がある湿疹性外耳道炎にかかっている人
・潰瘍、第二度深在性以上の熱傷または凍傷のある人

デルモベートスカルプローションの概要、効果、服用方法、副作用・併用禁忌薬の情報は、以下のサイトを参考に編集しています。

KEGG「医療用医薬品：デルモベート」
くすりのしおり「デルモベートスカルプローション0.05％」
クロベタゾール - Wikipedia