ジェネリック医薬品の価格
ジェネリック医薬品が推進されている一番の理由は、医療費の大幅節約ができるからです。
先発医薬品(新薬・先発薬)が商品化されるまでには、10~20年という期間と200~300億円もの費用がかかっています。
投資した分を回収するため、販売価格が高くなるのは仕方がありません。
しかし医療費が増加の一途をたどっている現在、薬剤が高額であることは患者だけでなく国にとって大きな負担に。
低コストで開発・製造できるジェネリック医薬品は、世界各国で医療費削減に役立てられています。
ジェネリック医薬品が安く買える理由
ジェネリック医薬品の開発期間はおよそ3~4年。約1億円の費用をかけて、商品化を目指します。
開発期間 | 開発費用 | |
先発医薬品 | 9~17年 | 100~300億円 |
ジェネリック医薬品 | 3~5年 | およそ1億円 |
先発薬と比べてみると、ジェネリック医薬品がいかに短期間・低コストで生産できるのかがよくわかります。
投資額や期間の差が医薬品の価格に反映されているため先発薬は高価ですが、ジェネリック医薬品は2~5割ほどの価格に抑えられています。
ジェネリック医薬品を選んで医療費を節約
商品化されているすべての薬剤にジェネリック医薬品が存在するわけではありませんが、先発薬orジェネリックという選択肢が提示されているのであれば安価なジェネリック医薬品を選びたいもの。
病気や薬の種類にもよりますが、服用頻度が高かったり継続服用が必要だったりした場合には、どうしても医薬品に対する経済負担が大きくなってしまいます。
健康保険が適用されない自由診療では病院やクリニックが医療費を設定できるため、とくに患者の負担額が高額になる可能性があります。
必要な薬でジェネリック医薬品が展開されているのであれば、積極的に活用していきましょう。
ED治療薬の場合
ED治療薬は1回分で1,000~2,000円前後が相場です。
クリニックによって販売価格は異なりますが、性行為の機会が頻繁な男性にとっては決して手頃だとは言えません。
3大ED治療薬の先発薬とそれぞれのジェネリック医薬品の価格を比べてみましょう。
先発薬(処方)の価格 | ジェネリック医薬品の価格 |
バイアグラ(50mg) 1錠1,500円 |
カマグラゴールド(50mg) 1錠367~457円 |
レビトラ(20mg) 1錠1,800円 |
バリフ(20mg) 1錠152~190円 |
シアリス(20mg) 1錠1,800円 |
タダシップ(20mg) 1錠393~435円 |
海外で作られているジェネリック医薬品は、国産ジェネリックよりもさらに安価で購入できるのがメリットです。
とくにレビトラとシアリスは日本ではジェネリック医薬品の製造・販売が行なわれていないため、ED治療におけるコスト削減という点で海外製ジェネリックの活用が欠かせません。
AGA治療薬の場合
AGA治療では、プロペシア系薬剤(フィナステリド)の継続服用が必須です。
薄毛を受け入れない限りは服薬を続けなければいけませんが、数年~数十年に渡って先発薬を買い続けるのは相当な出費です。
また治療をはじめて髪が生え揃うまでのあいだはミノキシジル製剤との併用が望ましく、2種類の薬剤を買い続ける費用負担は小さなものではありません。
先発薬(処方)の価格 | ジェネリック医薬品の価格 |
プロペシア1ヵ月分 7,000~9,800円 |
フィンペシア1ヵ月分 1,340円 |
ミノキシジルタブレット1ヵ月分 7,000円 |
ミノキシジルタブレット1ヵ月分 約1,200円 |
服用が長引くほど支出総額も大きくなりますが、ジェネリック医薬品を選択すれば5~7分の1ほどの出費に抑えられます。
低用量ピルの場合
低用量ピルは毎日服用することで、生理不順やPMS(月経前症候群)の改善、避妊といった効果を発揮します。
しかしコンスタントな通院が必要であるうえ健康保険の適用外であることから、服用が続かない・なかなか服用を始められないという女性は少なくないはずです。
先発薬(処方)の価格 | ジェネリック医薬品の価格 |
トリキュラー1ヵ月分 3,000円前後 |
オブラル-L1ヵ月分 1,290円 |
マーベロン1ヵ月分 3,000円前後 |
セラゼッタ1ヵ月分 2,240円 |
安価なジェネリック医薬品が通販で買えれば、長期間に渡る避妊やPMS対策がより手軽に実現できます。