ジェネリック医薬品の効果・安全性
ジェネリック医薬品は安価で購入できるため、効果や安全面に不安を感じる人もいるのではないでしょうか。
しかし販売価格が安いからといって、先発医薬品(新薬・先発薬)と比べて品質が劣るということではありません。
ジェネリック医薬品はいくつもの試験をクリアし、厚生労働省が定める規格に達してはじめて商品化されます。
先発薬と同等の質が認められているので、低価格でありながら安心して服用できます。
ジェネリック医薬品の効果
ジェネリック医薬品に用いられている有効成分は、先発薬によって有効性や安全性がすでに確立されています。
そのうえで、同じ品質が維持されているかを確かめる審査を実施。
先発薬とひとしい効果が認められた薬剤だけが、患者の手元に届くのです。
さまざまな試験をクリアしています
ジェネリック医薬品が商品として販売されるまでのあいだには、厳しい試験が行なわれています。
安定性試験 (先発薬と同じ条件下で保存できるか)
規格試験 (先発薬と同じ成分、同じ効果が保持されているか)
生物学的同等性試験 (先発薬と同じ速度で血中濃度が推移するか)
これらの合格ラインに達すると厚生労働省の認可を受けることができ、ジェネリック医薬品として製品化へと進められます。
先発薬よりも優れている点があります
ジェネリック医薬品は後追い商品だからこそ、先発薬にはない長所を備えていることがあります。
✔ 大きな錠剤を小さな錠剤にして飲みやすく
✔ 苦味の強いコーティング剤をほかの味つけに
✔ 水がなくても溶けるOD錠(口腔内崩壊錠)に
✔ 品名を見間違えないよう大きな文字で表示
先発薬の特許が続いているあいだ、医師や薬剤師、患者からの「こうだったらいいのに」という声を集め続け、より高品質な医薬品を目指して作られているのがジェネリック医薬品なのです。
ジェネリック医薬品の副作用
ジェネリック医薬品は先発薬と同じ効果が認められている分、同じように副作用が起こる可能性もあります。
疾病やケガを改善する力が大きければ大きいほど、身体に与える負担も増大。
ジェネリック医薬品を選ぶせいで副作用リスクが高まる・予期しない副作用が起こるというわけではありません。
高い効果をもつ医薬品は先発薬・ジェネリック医薬品の区別なく、副作用を生じる可能性があるのです。
ジェネリック医薬品の副作用に対する保障があります
医薬品は、服用すればかならず副作用が起こるというわけではありません。
多くの場合、副作用の影響はさほど感じないまま治療を終えることができますが、まれに重篤な副作用が発生するケースも。
病気を治すための服薬で別の体調不良=副作用を生じ、その副作用に対する治療が必要になった場合には、医薬品副作用被害救済制度という公的援助を受けることが可能です。
この制度は、先発薬はもちろんジェネリック医薬品による副作用も対象。
もし健康被害を負った場合には、医療費や障害年金、遺族年金を請求することができます。